クールクリーンファンは無数の細長い空気の通り道を持つ冷却エレメントを内臓。外気が水膜に覆われたエレメントに接触し、気化放熱を促進することで、外気が涼風に変わります。また水膜には大気中の微粒子を除去する効果があり、浄化されたクリーンな空気が送り出されます。冷媒(フロン)の循環にコンプレッサを稼働する従来の空調設備よりもエネルギー消費効率に優れ、節電対策、CO2の排出の低減にも貢献します。さらに、空間の陽圧化を実現し、隙間からの熱気、虫、ホコリなどの侵入防止にも役立ちます。
【クールクリーンファン標準形/HG(ハイグレード)形 構造図】
外気がクールクリーンファン内部の水膜に覆われた冷却エレメントを通過すると、水の気化放熱現象によって熱が奪われ、温度が下がって涼風となります。
【冷却エレメント概念図】
大気中の微粒子が冷却エレメントの水膜に衝突し、水の流れに乗って貯水槽に流れ落ちます。一般的な空調用フィルタと異なり、目詰まりによる圧力損失はありません。また雑菌(レジオネラ菌含む)は、自然に気化した水分(水の分子または水蒸気)よりも大きいため、水分の中に入り込んで再放出される心配はありません。
気温が高く、防暑対策が必要な時間帯には、相対湿度が低くなります。この低湿度によって、涼風の温度は外気温から大きく下がります。
作業中に発生する熱気などを排気しすぎると、建屋内の気圧が屋外よりも低くなり、窓や扉から虫・ホコリなどが侵入しやすくなります。大量の涼風を供給することで建屋内の負圧が解消され、虫・ホコリの侵入防止に役立ちます。
コンプレッサを利用しないので、抜群のCOP(エネルギー消費効率)を発揮。夏の節電対策に効果的です。一般的な産業用エアコンと比較すると、4〜5倍のCOPを示します。
【COP比較図】